山辺田遺跡 -有田黒牟田-
有田町黒牟田古窯の山辺田窯跡はご周知のとおり、国の史跡となっています。
この春新たに町の教育委員会により、麓の山辺田遺跡に案内板が設置されました。
[案内板から山辺田窯跡方面を眺める]
その案内板の前方の山辺田遺跡からは、赤絵窯本体の遺構や、山辺田古窯で焼成された焼き物を
色絵付け焼成した陶片等が数年前に数多く発見されました。
看板から水田地を眺めますと、往時の賑わいがよみがえって来るようです。
その賑わいの中から国産初の色絵大皿の大名道具が産み出されていたわけです。
「古九谷」と従来呼ばれたそれら色絵の大皿類の陶片の発掘は、先日新聞読者欄への掲載も頂きましたが、
まさにこの地に国内初の色絵磁器の一大産地が存在した事の証明であり、非常に感慨深いものがあります。
[新設の案内板からの、山辺田遺跡の眺め]
観光協会のガイド案内のモデルとしまして、現在大まかなご案内が3コースに分かれておりますが、
古窯跡回りコースなどを設定した場合は、当然、天狗谷古窯などと共に候補に挙げられるかと思います。
将来は佐賀の三重津海軍所跡のスコープ案内のようなものも活用出来ないだろうか等と夢は膨らみます。
(山)