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有田の時間

『Blue.』展  in bowl

2023年03月29日

有田観光協会 at 15:21  | Comments(0)

 
 『Blue.』展  in   bowl

 

 
 有田駅前本町の店、「bowl」で開催されてます、“ Blue. ” 展を先日観て来ました。磁器の町有田にとって、その磁器製造当初から現在に至るまで、器に一番の需要を誇った ´染付’ の商品。その色、ブルーを生み出す呉須は、中国からの天然呉須から明治以降にワグネルの紹介で有田に入って来た酸化コバルトに至るまで、有田の器のベースを支えるものとして切っても切れないものだったと思います。有田焼が好きだという方に、“ 染付が好き ’’という方がいらっしゃるのも分かる気がいたします。

 今回の展示は、その呉須の“ Blue ”に視点を据えた非常にユニークな展示で、開催者の意気込みが感じられるとても刺激的なものでした。しかもその開催者は、呉須の製造に携わる深海宗佑氏とクリエーターの岩尾玄樹氏の、共に有田出身の若手起業家とプロダクトデザイナー。

 展示内容を幾つかのテーマに分け、それぞれからブルーを捉え、活かし、その未来の可能性が提示されます。たとえば、テーマ、「The blood」には一瞬、ドキッとさせられます。ぶら下がった幾つかの輸血容器に入ってるのはブルーの血液!!。すなわち呉須で、脈々とこの有田の生業の中に伝わってきた命の源流を見る思いがしました。その他にも、酸化と還元での呉須の変化や呉須を染料として使った試みとか、様々な視点での展示がなされ、昨今の単一色でのシンプルデザイン流行の器に対するものとしても、有田焼の原点を知り一石を投じる、面白い挑戦だったと個人的には強く思いました。ちなみに、当該深海氏は有田の観光ガイドもなさっています。
<3月30日(木)まで(29日休)。>





『Blue.』展  in   bowl
       [江戸中期の染付(呉須)皿]




     
                                                       
                                                      
                                                      (山)

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