目的で探す

有田の時間

有田の‘裏通り’を歩く

2012年11月28日

有田観光協会 at 14:01  | Comments(0)
  本年の秋の陶磁器まつりも一昨日で終わり、その期間中ココ有田駅の観光案内所にも多くの皆様方においで頂き、本当にありがとうございました。一時的な混雑やらで十分なご案内が出来なかったんじゃないかと反省もしておりますが、今後の課題とさせて頂きたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。



 
 さて、“根性松”という言葉は、どうも各地にあるようですネ。“根性の松”とか“ど根性松”とか、いろんな呼び方がされてるようです。いずれも、岩や石の上とか、ごく狭い場所に根付き、よくまァ~こんな所にこんなにしっかりした松が!!といったニュアンスがあるように思いますが・・・いかがでしょうか?(・・実はそうじゃない、“根性松”の定義はこうだ、というのがもしあれば、お教え頂ければ幸甚です・・・笑)
 と、いうわけで・・・、遠くから煙突の上に見えていた次のような光景・・・これはまさしく “有田の根性松” と云えるかも知れませんネ。



  [有田の‘根性松’!?・・・既に‘市民権’を得ています]
 
 
  数年前になりますか、小学生の団体の方をご案内してココを通ったとき、これを見つけた小学生の一人が指差して「あっ、根性松だ!!」と叫んだのを聞いたとき、
‘えっ、あヽ、何とピッタシ’と、予想もしなかった言葉に私は妙に感心もし、それ以降その言葉を何かと愛用させても頂いているわけで・・(笑)、‘あヽ、ひょっとすると、あれは、<虹の松原>を擁する唐津の小学生だったから、自然に出た表現だったのかなァ~等と時々思ったりもしてますが・・・(笑)。
  
  実はこういった煙突の上に草木が根付いている光景は有田では時折り見かけます。明治以降、石炭窯等のために数多く建てられていた高い煙突のある風景は、石油(重油)、ガス、そして電気窯への移行や、或いは会社の統廃合等の過程で使われなくなったりと理由は様々かと思いますが、でも、何といっても、この煙突が残っているか否かでは町の風情への貢献度はまったく異なるように思います。遠くからでも、“あヽ、焼き物の街だなァ~”としみじみ感じられる貴重な遺産だと思いますネ。
 
 ・・・と、いうわけで、随分前置きが長くなりましたが(笑)、ここの場所にある老舗の会社が 『イワオジキ』 という会社で、この工場は大正初期に建造され、もちろん伝統的建造物に指定されています。


       [いかにも大正期の、この風情]

 そして、大正ロマンを感じさせるこの旧い風情の工場から、次のような何ともモダンなレリーフ作品を生み出しているという、そのギャップ・・・。ここに私は有田のダイナミックさをみる気がします。


                     [同社の案内パンフより]




 さてそこから、さらに西方へ歩いて行きますと、何やら長い土塀と門構えをもった古いお屋敷が見えてきます。


     [トンバイ塀とベンチ。何だか・・・ホッとする情景]


 

 そうです。実はこのお屋敷こそ、日本で初めて宮中へ磁器を納められたという歴史を持つ、 『辻精磁社』 という窯元です。江戸時代初め1660年代のことです。
 すなわち、天皇が御使用になられた国産磁器の第一号が、この窯元で作られたものだということですが、さらに時代が下った明治以降、日本で初めての磁器の洋食器を製作されたのもまた、この窯元だと云われています。



 門構えを持つトンバイ塀としてとっても情趣があり、焼き物の街有田を飾る観光スポットとして、常にグラビア等に紹介されたり、映画やドラマのロケ地等になったりもしてますョ。


                                                            山ちゃんズ、山口♂happy01でした。




[N.23]

有田駅から、‘陶磁器まつり’へ

2012年11月23日

有田観光協会 at 16:06  | Comments(0)
 
 昨日から始まりました 『第8回、秋の有田陶磁器まつり』ですが、今日、ココ有田駅でも多くのお客様がお見えになっています。
 当案内所からも、多くのレンタサイクルがあり、貸出しでバタバタで嬉しい悲鳴!!ってとこでした・(笑)。アシスト含めて全て出てしまって、今自転車置場はポーン(佐賀方言!?)となっています。ようやく少し落ち着いてきて、今やっとブログ書ける状態になってます・・笑)。



[構内もいつもより動きが早い!]


[シャトルバスも見えてます。]


 さて、祭日の今日から本格的に陶磁器まつりの様々のイベントが催されていますが、また明日以降も“有田駅前やきもの散歩道”の「抽選会」や、東出張所特設会場での「九州鶏肉グルメグランプリ」等、盛りだくさんのイベントが予定されているようです。
 
 そこで、何といっても電車でお出かけのお客様に便利なのが、無料のシャトルバス。
 何せ、運行ルート内であれば、手を上げればどこでも乗降出来るのです!!こういうのは、なかなかないですヨ~~(笑)。 これをウマク使えばきっと賢い秋の散策、お買い物が出来るのは間違いないと思われます。ぜひこの無料バスを有効に使って頂きたいと思いますネ。これと土日祭日運行のポーセリンパーク方面のコミュニティバスもありますし、ネ。
 


 [3ルートのバスを、ウマク使うのがコツ。]

 
 と、いうわけで、そろそろ駅も、お帰りのお客様で賑わいそうな気配です・・・(笑)。ではでは。
                                                     
                                                            山ちゃんズ、山口♂happy01でした。




[N.22]



 

有田駅案内所の、新しい顔

2012年11月19日

有田観光協会 at 15:38  | Comments(2)

 晴れた日中は暖かさが残るものの、朝夕曇りの日にはかなり冷え込むようになってます、ココ有田駅観光案内所です。こんにちは、山ちゃんズ、山口♂happy01です。
 さて今日は、駅案内所常備に加えまして、新たな案内所の顔を2点ご紹介いたします。


 



 一つ目は“有田の四季を詠む”と題しまして、平成24年11月より有田観光協会では、自然豊かな有田、四季折々の美しい有田についての短歌、俳句、川柳のご投稿へのお誘いを始めておりますが、その歌の『投稿箱』を有田駅にも設置しております。
 有田の街をご散策頂きました後、例えば、お帰りの電車の時刻までまだ少し待ち時間がおありの方等々、ふるってご投稿頂けたらナと思います。入賞作品は有田観光協会のホームページで発表される予定です。詳しくはコチラをどうぞ。



 
 もう一つは、延べ1600人もの町民他の方にご参加頂いて作成されました、「150年前の有田皿山ば歩こう隊」関連のマップで、この三年間の集約とも云える史跡マップ 、『ぐるっと歩こう有田皿山』が完成し、その見本を有田駅に設置しております。       
 





 来る有田焼創業400年を前に、地元を理解する一つの礎えとも成り得るのではないかと思われます。案内所では販売規約上「見本」のみを掲示しておりますが、一冊500円での販売も予定されてますので、詳しくはご連絡頂ければと思います。
 なお、本日(11月19日)付けの佐賀新聞でも、関連記事が掲載されております。
                             


           [2012年11月19日佐賀新聞朝刊より]

 
    [目下のところ、こういった配列のご案内にて・・・]



                                       お伝えする情報が、いっぱいだァ~~~(笑)。ではでは。




[N.21]

                      


有田の紅葉情報

2012年11月12日

有田観光協会 at 15:24  | Comments(0)

こんにちはsun
今日は朝から肌寒い有田です。

最近の有田駅は行楽シーズンとあって週末になると少~しお客様が増えてきています。

もうすぐ始まる「秋の陶磁器まつり」11/22~11/26開催
イベントのパンフレット等、案内所に集まっています。
パンフを見て私もワクワクheart02すごく楽しみにしていますheart04
有田駅にお越しの際は、どうぞお持ち下さい。

最近よくあるお尋ねが有田の名所の紅葉具合です。
楽しみにされているお客様がずいぶんいらしゃるようですよ。
 で 今日は「有田の紅葉情報」をご案内します。

まず竜門峡です。

キャンプ場の入り口付近です。真っ赤なもみじがすっごくきれいでした。

有田ダムです。

マイセンの森付近です。公園の方はこれからのようです。

歴史民俗資料館です。

葉の色のコントラストがきれいでしたshine

そして齢千年の大公孫樹(おおいちょう)

まだまだこれからです。地元の方も「今年は遅か~~」と話されていました。

これから有田の山々は「秋の陶磁器まつり」の頃までにもっともっと色づいて
ライトアップされて素敵に変身します。
どうぞ見に来てくださいねぇheart04山ちゃんズ山崎♀ribbonでした。11/9撮影 

『伝統的建造物』、そして裏通りへ

2012年11月10日

有田観光協会 at 11:15  | Comments(0)
 
 
  ゴールデンウィーク中に、毎年有田で開催されます『有田陶器市』。まさに100年以上に亘ってずっと続いている、有田で最も規模が大きいイベントですが、そのメイン会場ともいえる場所は、ほぼJR有田駅界隈から上有田駅周辺、或いは岩谷川内と呼ばれる地域から泉山周辺に至る、内山(うちやま)地区<江戸期から続く有田の窯の中心地域>、そして黒牟田、応法、南川原、広瀬等の外山(そとやま)地区<内山の周辺地域>とも云えます。

 
  なかでも内山地区では、江戸末期から明治、大正、昭和へと続く数多くの建物が1991年(平成3年)に国の伝統的建築物に指定されていて(建築物、当月現在157軒指定)その歴史ある建物群が重々しく荘厳な雰囲気を醸し出しています。


[‘表通り’]

  普段は静かで小さなこの街に、さきの有田陶器市の期間中の一週間で、一時的とは云え何と町の人口約21,000人 → ご訪問客約1,300,000人(本年公表値)への大変動をみることになるわけで(笑)、まさにこれは驚異の数の変化でもあって、有田にとって本当にありがたいことです。
すなわち、街中の本通り281号線は、まァ、次のような変化となるわけです。
「静寂」と「活況」とでも云える情景でしょうか・(笑)。


 [静かな街です。]
           
                                


[一瞬にして賑やかな街へと。]

 
  ところで、東西に伸びてます「本通り」、陶器市等での「メインストリート」から北の方角にちょっと入った所にも、実は平行して東西に伸びてる「裏側通り」があるんですねェ~。表通りを‘商人さんの通り’と敢えて呼ぶとしますと、裏は‘職人さんの通り’とでも呼べるように、焼き物の職人さんがたくさんいらっしゃったと云われてます。
 そして実はこの裏通り、本当にほんとうに情緒があるんです。そこの小径(こみち)の石畳とトンバイ塀と呼ばれる旧い登り窯のレンガを再利用し、赤土で塗り固められた有田独特の土塀のその趣き。
 
 
 ではこれから、その裏通り辺りを少し歩いてみることにしましょう・・・notenote





[‘裏通り’]       ・・・ん!?、煙突の上に何やら・・・                                                          
                                                             山ちゃんズ、山口♂happy01でした。





[N.20]