中秋の頃
季節は間もなく中秋といったところでしょうか。夕暮れの史跡を少し廻ってみました。

半年ほど前にご紹介していました、樹齢千年の国の天然記念物、『有田の大イチョウ』の下で曳家(ひきや)をされていました家がこの度終了され、これまで大イチョウと共には見えづらかった英(はなぶさ)山が、この角度で見えるようになりました。
泉山から見える景色とはまた違う英山の、ちょっとした変化もまた面白いようにも感じられます。
ご存じ国史跡 『泉山磁石場』 は、西陽に当たり、その部分は明るくオレンジに輝いていますネ。


こちらも国史跡、『天狗谷窯跡』。上からは、離れた山の木漏れ陽のビームがかかってきています。


そしてこちらは、その『天狗谷窯跡』と道を挟んだ反対側に復元された『唐臼小屋』。流れる水を利用し陶石を粉砕する江戸期からの唐臼は、今は小屋に設置されてるボタンを押しますと5分間だけ水が流れ、大きな杵が陶石を砕く仕組みとなっています。粉砕音はかなりの音量で、迫力がありますョ。


一方、隣りを流れる河原の中をのぞきますと、往時の小屋の柱を据えた丸い石堀の跡も幾つか見ることができます。

(山)