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有田の時間

陶山神社Ⅰ

2012年12月30日

有田観光協会 at 12:27  | Comments(0)
 いよいよ今年も押しつまってまいりましたネ。といいますか、今ほとんどの企業さんは年末年始の休暇に入っているわけですよね~ェ、もちろんココ有田駅観光案内所は有田観光の玄関口ですので、チャント開いております。ご安心くださいませ・・(笑)。
 年末年始にはお休みされる窯元も多いですので、その点につきましてはご注意頂けたらと思います。
 なお、元日以降で確実に開いている所は、さきに、山ちゃんズ、山崎さん♀ribbon から案内がありましたとおりです。目的の場所が今営業されてる所であれば、今の時期はレンタサイクル等も充分な余地がありますので便利かも知れませんネ。


 
 
 さてさて、旅の途中のガイドご案内、地理的にも中央にあります「札の辻」から、南へ歩いて数分のところに

『陶山神社』
(とうざんじんじゃ、すえやまじんじゃ)が見えて来ます。これからそちらの方へ向かいたいと思います。






 写真でお分かりのように、神社がある手前に石段がありますが、何やらその上方では黄色と黒が交差したちょっと信じ難いものが見えてきます(笑)。そうです、そこには何と石段の上に踏切の警報機があるのです。
石段を登ったところにJR佐世保線の鉄道が横切っていて、そこを何と特急電車が走って行くのですョ!!


                  [佐世保線特急みどり号]
 
           [反対方向より・特急ハウステンボス号]


 これは非常に珍しい光景といえるようです。つまりは、


有田の陶山神社では、その境内を特急電車が行きかっている
わけです。

 
 数年前、実はガイドとしてお客さまをココにご案内した折、県外からのその方が、実は或る神社でも同じように境内を列車が走っていて、それと同じですネとおっしゃって、あァそうなんですかとお応えし、全国には他にもそんな神社があるのだなァ~と思ったものでしたが、またまたそこがどこだったか確実に書き留めてなくて、今だに残念に思っているのですが、ネットで調べた範囲では、同じようなところは幾つかは見受けられますが、そんなにたくさんはないように思いますネ。
 まして、特急が走っているというのは、ほとんど珍しいように思います。この地に鉄道がひかれたのが明治30年、この位置に鉄道を敷設せざるを得なかった事情が、きっとあったんじゃないかと推測しています。
 

               [普通電車ももちろん走ります]

 ただ、神社へ参詣される場合には必ずしもこの石段を登る必要はなく、右方向に架線下の脇道があり、徒歩で或いは車で行けますので、どうぞご安心ください。
 また、石段を登る場合には、この踏切には警報機はありますが遮断機はありませんので、ご注意頂きたいと思います。
 ただ、ココへ初めて参詣にお見えになった方たちがほとんど一様に驚かれ、たまたまウマく電車が通りかかるのをご覧になったとき、カシャ、カシャとシャッターの音がする光景を目にしますのは、まァ、いたって当然の情景とは云えるんじゃないかナ、とは思いますネ・・(笑)。
 
 


                    <陶山神社催しのご案内>
      『有田碗灯』:     12月31日(月)~1月1日(火)
                  23:00 ~ 2:00
 陶山神社の入口から境内まで、約1500個の白磁の湯呑やコップなどにろうそくを灯して、初詣客を出迎えます。当日は有田の郷土料理「雪のつゆ」(大根おろしと焼いた餅の入った味噌仕立ての鍋)が先着300名にふるまわれます。                             
         


                       ☆          ☆          ☆
          

                 有田駅観光案内所での本年の私の業務は取りあえず本日までです。
                ブログを含め充分なご案内には程遠かったとは思いますが、来る新しい年は少しでも前へ進めるよう    
                歩んで行きたいと思います。本年はどうもありがとうございました。 
                                   
                                                                   山ちゃんズ山口♂happy01 




 
[N.27]

サンタさん☆滞在延長

2012年12月25日

有田観光協会 at 12:43  | Comments(0)
こんにちは☆★☆
有田は冷たい風、冷たい雨のクリスマスですxmas

今年も残りわずかになりましたね。
有田駅で降りるお客様は、帰省の方が増えてきました。お土産をたくさん持って…present

有田×サンタプロジェクトのえんとつのサンタさんたち、今日帰国の予定でしたが
居心地がいいので、28日まで滞在を延長されると連絡がありましたshine
でも、昨日からのこの寒さに、えんとつの上で「シマッタ!!!」と思っているのでは…(笑)

「サンタを見たい!!」って言うお客様が、案内所にもいらしゃってます。
遠くは東京や大阪、外国の方も! うれしいですねheart04
すてきな写真Facebookにエントリーしてくださいcamera
来年は町中のえんとつに、もっとたくさんのサンタさんたちがやって来たらいいですね☆★☆

もう~いくつ寝ると~お正月~notes有田駅はお正月の用意が出来ていますよshine
駅の正面入り口に門松が置かれています。

りっぱな門松ですよnote
外国のお客様が門松の前でパチリ!camera外国のお客様にはイイ撮影ポイントのようですflair

お正月は元日から開いている施設があります。
ここ有田駅構内案内所はもちろん、九州陶磁文化館、有田陶磁の里プラザ・有田焼卸団地、
有田館(1日のみ10時から4時まで)、有田ポーセリンパーク、窯元では しん窯、
くわしくは、案内所でご案内します。
お正月は有田へ、どうぞお越しください。山ちゃんズ山崎♀でしたribbon 



伝統と文化の交流プラザ、「有田館」

2012年12月19日

有田観光協会 at 16:26  | Comments(0)
 
 有田内山地区の中央にあります「有田館」は、現代の有田焼とそれにまつわる様々な展示が楽しめる、いわゆる観光有田の中継地並びに休憩所と云ってもよいかと思います。
 そういう意味では、これまで観てきました歴史的史跡等ではありませんが、季節ごとに、或いは新しいイベント毎にいろんな催しがなされていて、まさに“有田の今”を知るには最適な場所と云えます。



     [逆方向からの「有田館」、札の辻にあります。]



ところで・・・・さて、これはなんでしょう!?
 


 




 
 ハイ、そうです。「有田館」入り口のドアのノブ(取っ手)でした・・(笑)。



 外部と内部からの写真ですが、まァ、さりげなく使われていますが、今泉今右衛門作のものです。 ウ~ン、さすがに有田、豪奢な使われ方ですねェ~、素晴らしい!!
 「有田館」ご訪問のたびに、直接今右衛門作に触れることが出来る・・・・何て贅沢なことでしょうか・(笑)。
 



 



 ココ「有田館」の目玉は、何といっても〔世界初、陶磁器製のからくり人形〕でしょう。
からくり人形といいましても、‘からくり儀右衛門’が作ったような手作りゼンマイ等を使ったものじゃありません・(笑)。
 かなりの大きさの陶磁器製の人形をコンピュータで動かし、有田地区に伝わる大蛇退治のお芝居を、何と歌舞伎調で演じて見せると云うもの。

 
 はっきり申しまして、これは見ものですョ!!
 
 
 観覧料200円(子供150円)で、わずか10分弱のお芝居ですが、初見の方は、“良い有田土産”になること私が受け合います・・(笑)。
 この世界初の陶磁器製カラクリ人形をご覧になられた後は、たとえば同じ2階の喫茶コーナーにおいて、有田焼はもちろん、マイセン、景徳鎮のそれぞれの焼物のお好きなカップでコーヒー(200円)も楽しむことも出来ます。
 
 
 特に催しがあってないときには、次の画像のような有田を代表する作家(文化勲章受賞作家や人間国宝の作家の方々等)の作品も展示されています。
 


 これらを一堂にご覧になるだけでも、有田焼の特徴等がきっとお分かりになるかと思いますョ。
また、こちらでは、他の有田の名所、旧跡等の写真パネルもあり、まだご覧になってない箇所等の確認もでき、まさに旅の休憩所であり中継所ともなっています。
 
 
 なお、現在は、<「秋の有田」写真展(12月14日~1月14日)>を開催中です。
この特別展示期間中は、上記の展示及びパネル等はありませんのでご了承ください。
 有田館の詳しい情報は、有田館発ブログ『有田へござれ♪』をご覧下さいネ。
 入館料は無料ですが、年末年始の12月29日~1月3日までは休館(但し、元旦のみ10時~16時まで開館)です。


                                                            山ちゃんズ、山口♂happy01でした。




[N.26]

クリスマスプレゼント

2012年12月18日

有田観光協会 at 16:18  | Comments(0)
こんにちはsun
山ちゃんズの山崎♀ですribbon
今日は朝から寒~い有田です。
こんな寒~い日にも観光やお買い物のお客様が来てくださりホント感謝ですheart04
今日も寒い中レンタサイクルで散策され、「とてもよかったよ!また来ます!」といって
お帰りになりました。嬉しいですねぇheart04

町外のお客様や町の皆さんがご利用の有田駅、暖房もないし冷た~い風が吹き込みます。
そんな待合室にこんな素敵な贈り物が届きましたshine

3枚もですよflair手作りですheart02


冷た~いベンチが暖かく、皆さんのおしりもホカホカspa
一足早いクリスマスプレゼントですねpresent

このプレゼントを作って下さったのは、福祉保健センター2階で町内の末松先生の指導で
活動されている、ふれあいの手芸クラブの皆さんです。note



20名位の方が活動されていて、96歳の方もいらしゃいましたnote
今年の春頃から作って下さっていたそうです。flair

ふれあいの手芸クラブの皆さん ありがとうございましたheart04

『有田陶磁美術館』 から 「有田館」へ

2012年12月13日

有田観光協会 at 13:48  | Comments(0)
 
 
 「辻精磁社」を背に、左に「小路庵」を通り過ぎて表通りへ続く小路は、“柿の木小路(かきのきしゅうじ)”と呼ばれている石畳の小路で、昔この辺りに柿の木があったとも云われています。
 さて、表通りへ出て今度は右に曲がり、方角としては西の方へ向かうこととします。程なく右方向に開けた路地が見え、その正面には有田商工会議所の建物と右手前に『有田陶磁美術館』が現れます。



[正面の有田商工会議所の右方に、有田陶磁美術館]


                     [有田陶磁美術館]
 

 
 この美術館は町営で、元々明治7年建造の焼き物の倉庫を利用し、昭和29年(1954年)に開館したものです。
 次の写真は、来る2016年の有田焼創業400年パンフの一面を飾っているものですが、ここに写されている大皿の磁器が、まさにココ『有田陶磁美術館』所蔵の目玉の一つである [ 染付有田皿山職人尽し絵図大皿 ] です。


  [2016年有田焼創業400年パンフ]
 
 
 よくもまァ、このように、職人の作業過程等の見事な絵皿を残してくれたものだと‘先達に感謝’すると共に、また、よく大事にされて今日まで伝わったものだとその‘奇跡に感謝’したい気持ちです。この館のもう一つの目玉、[ 色絵狛犬 ]と共に、佐賀県重要文化財に指定されています。‘一見の価値あり’のお宝と思いますョ・(笑)。
 
 ココは1階と2階に分かれていて、1階は主として江戸初期~幕末までの有田焼<‘古伊万里’>と将軍献上や大名贈答品としての有田焼<‘鍋島’>、2階は明治以降の有田焼、景徳鎮(中国)やマイセン窯(ドイツ)等の焼物が展示されています。
 さすがに元倉庫だけあって、階段の上り下りや2階を歩くときに鳴る板張りのキシミ音は、ココ独特の味わいでもあり、歴史を感じ取ることが出来るかも知れませんねネ・(笑)。 <入館料、100円(大高生50円、小中生30円、なお20名以上は団体割引有)全ての月曜日、及び年末年始休館>




                  [右前方に有田館を望む]

 再び表通りに戻り右折しましたら、右前方に「有田館」の案内版が見えて来ます。そうです、ココの地名は“札の辻”と云い、東西に長い‘ウナギの寝床’でのウナギの(おへそ)にあたる所と云ってもいいかも知れません。江戸期からの焼物焼成の中心地域、内山地区の地理的にも中心に位置したところです。
 “札の辻”という地名は、全国にあるようですネ。共通していますのは、‘お札が立てられていた四つ角’という意味の名残りのようで、有田のそれは、江戸期において、北の方角約200Mの所にあった皿山代官所(現在の森病院の敷地にかつて存在)のお触書の立札が、この交差点に立てられてたことによるものと聞きます。
 現在はその中心地に、コミュニティープラザ、「有田館」があります。     
                                                            
                                                             山ちゃんズ、山口♂happy01でした。



[N.25]


 

‘裏通り’ より、再び ‘表通り’へ

2012年12月06日

有田観光協会 at 15:08  | Comments(0)
 
 トンバイ塀通りにある「辻精磁社」のちょうど南の位置に、一軒の古民家があります。そこは『小路庵(シュウジアン)』と呼ばれ、有田出身の江副孫右衛門の生家だったと云われています。
TOTOという文字を未だ一度も見たことがないという人は、・・・おそらく少ないんじゃないでしょうか!?
 
 
 江副孫右衛門さんはこのTOTO、すなわち「東洋陶器」の社長や会長をかつて務められた人で、戦後公選での有田町長の第一号にもなられた人でした。



 
 特にこの人は叩き上げの技術端の人で、当初名古屋にあった会社「日本陶器」で苦労の末、日本初のディナーセットを完成させ、命名されたノリタケチャイナは、その名を大きく知らしめるのに成功したと云われています。その後も、高圧碍子、点火碍子、耐酸磁器の創製にも成功し、様々な権威ある賞を受けられました。有田での焼物家業での失意をはね返し、見事全国で花開かせたわけで、運命の面白さを感じてしまいます。なお、先の連合艦隊司令長官、古賀峰一元帥は、有田小学校の級友だったと云われています。


 現在この『小路庵』は町の管理のもと、早春の「雛(ひいな)の祭り」と「秋の陶磁器まつり」の期間中に、有志の方々によりおいしい郷土料理が提供されています。落ち着いた、居心地のいい空間だなァ~と、私は思っています。
 あヽ、そう云えば・・・、かつてこの建物の概観をご覧になったガイドでご案内したお客様が、建物の屋根の特徴が名古屋近辺の特徴を持っているとおっしゃっていましたが、具体的にどの辺りがそうなのかをその時に聞いておくべきだったな~ァと、時々後悔したりもしています。恥ずかしながらご存知の方があらば、ご教授頂けたらとは思いますが・・・(笑)。


 
 さて、これまで少しだけ‘表通り’から‘裏通り’に入って歩いて来ましたが、春の陶器市でも顕著なように、表通りには多くの人が集まって頂き、一般にもよく知られています。
 けれども、見て来ましたように、ほとんど目立たないんですが、裏通りにも有田の長い歴史がキチンと根付いているのが分かります。今回はほんの一部のご紹介でしたが、まだまだ続く裏通りにも、表では見れない落ち着いた有田の空間が残っています。
 この通りの北側には有田川が平行に流れていて、今ではなくなっていますが、かつては泉山の陶石を自然の水流を利用して砕いていた唐臼の跡も一部見ることが出来ます。往時はその唐臼の数、何と250ヶ所にもなったとも云われています。


     さて、さて、中途のココで一言。
 


  『有田への旅』 -ヒントその4- 
 

  有田をより深く感じるには、表通りはもちろん、より以上に ‘裏通り’ を感じることである。                    






           つぎに、‘表通り’に再び出て、『有田陶磁美術館』そして、『有田館』の方へ向かいたいと思います。
                                              
                                                           
                                                      山ちゃんズ、山口♂happy01でした。




[N.24]