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有田の時間

佐賀県有田等がロケ地の映画  -あこがれの色彩- ただ今全国ロード中。舞台挨拶も。

2024年06月30日

有田観光協会 at 11:57  | Comments(0)
 
  

 
 三年ほど前に有田とその周辺がロケ地となり撮影され、一昨年ココ有田でも先行試写会がされていた映画、『あこがれの色彩』が、
現在全国ロードショーされている。当時仕事で観れなかったので先ごろ映画館で観た。
 色彩の美に魅せられた主人公は描きたいものを描こうとするが、伝統産業の中で苦悩しながら描く大人との間に微妙なずれが生じ、
複雑な家庭環境等も絡んで主人公の少女は遂に暴走する。
 監督は資生堂等のCMディレクター等を長年手掛けた”女性美の魔術師”とも称せられているという地元武雄市出身の人とのこと。
主演を演じた俳優は中島セナ。ポカリスエットのCM等で注目されている。
 
 全体に非常に暗い感覚でストーリは進むが、目は一瞬も離せない。
宮崎あおいの若い頃の『害虫』という映画を思い出した。そちらは得たいの知れない不安定さに若さが翻弄され続けるが、『あこがれ~』は、家族等のなかでまだ暴走の理由がある程度明確である。
 映画には娯楽的な心を愉快にするものもあるが、心の内面に鋭く移入し観る者も格闘すべきものがあるが、こちらはもちろん後者である。
 個人的にはいい映画だったと思う。皆さまはいかがでしょうか。主演の中島セナの静寂を宿した集中した演技はすばらしいと思った。やはり宮崎を想起した。また、既知の地元の映像が出て来るのは嬉しいものである。

 本日午後より、佐賀市の「シアター・シネマ」で映画の上映と主演者、監督等の舞台挨拶があるようである。詳細はコチラ
  なお、同映画館で、7月4日(木)迄上映中。




                                       



  
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『赤戯幸(しゃくぎこう)コレクション』展、有田焼、美の誕生の証し!!。 - 九州陶磁文化館 -

2024年06月07日

有田観光協会 at 16:50  | Comments(0)









 何と云っても、色絵が美しい。初期の鍋島の小皿が会場入口の右手の方で輝いているようです。
図録等でこれまで紹介されてないようなものもお見かけし、様式がまだ確定してないような自由な色使いの鍋島が清々しく感じられました。
                                        
 

 
           [ずらっと並んだ初期から盛期の鍋島]


 
 

 
            [葉脈等を黒線で描いた初期の鍋島]

 

 

 
       [大胆なデザインの迫力が凄い初期色絵大皿]

 

 

 
 [有田黒牟田の、山辺田窯で焼成されたと考えられる色絵台皿]




 この『赤戯幸コレクション』、何と全47点の寄贈をなさっていらっしゃいますが、初期色絵、初期鍋島の他、初期伊万里の染付製品の優品もあり、特に鷺を描いたものも数多く目にでき、興味深く思いました。
 ところで、先日観覧に行ったおり、受付の方にコレクションの名前の由来をお聞きしましたが、コレクションを寄贈なさった方のお好きな言葉から名付けられたものだとか。ウ~ン、面白いその経緯を知り、とても愉快に感じたところでした。
 
 それにしても、色絵の技法を日本で初めて獲得した有田の陶工たちの喜びを精一杯表現したような、大胆な素晴らしいデザイン、そして繊細な美の意識には、本当に驚かされてしまいます。おそらくコレクターの方も、その色絵(赤絵)の楽しみを充分をお感じになって蒐集していらっしゃったに違いないナと推察しています。この展覧会、ご興味がおありの方はぜひいかがでしょうか。
 7月15日迄開催中。詳しくは、コチラへ(入場無料、月曜休館)。





                                          
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