『赤戯幸(しゃくぎこう)コレクション』展、有田焼、美の誕生の証し!!。 - 九州陶磁文化館 -
何と云っても、色絵が美しい。初期の鍋島の小皿が会場入口の右手の方で輝いているようです。
図録等でこれまで紹介されてないようなものもお見かけし、様式がまだ確定してないような自由な色使いの鍋島が清々しく感じられました。
[ずらっと並んだ初期から盛期の鍋島]
[葉脈等を黒線で描いた初期の鍋島]
[大胆なデザインの迫力が凄い初期色絵大皿]
[有田黒牟田の、山辺田窯で焼成されたと考えられる色絵台皿]
この『赤戯幸コレクション』、何と全47点の寄贈をなさっていらっしゃいますが、初期色絵、初期鍋島の他、初期伊万里の染付製品の優品もあり、特に鷺を描いたものも数多く目にでき、興味深く思いました。
ところで、先日観覧に行ったおり、受付の方にコレクションの名前の由来をお聞きしましたが、コレクションを寄贈なさった方のお好きな言葉から名付けられたものだとか。ウ~ン、面白いその経緯を知り、とても愉快に感じたところでした。
それにしても、色絵の技法を日本で初めて獲得した有田の陶工たちの喜びを精一杯表現したような、大胆な素晴らしいデザイン、そして繊細な美の意識には、本当に驚かされてしまいます。おそらくコレクターの方も、その色絵(赤絵)の楽しみを充分をお感じになって蒐集していらっしゃったに違いないナと推察しています。この展覧会、ご興味がおありの方はぜひいかがでしょうか。
7月15日迄開催中。詳しくは、コチラへ(入場無料、月曜休館)。
(山)