『伝統的建造物』、そして裏通りへ
ゴールデンウィーク中に、毎年有田で開催されます『有田陶器市』。まさに100年以上に亘ってずっと続いている、有田で最も規模が大きいイベントですが、そのメイン会場ともいえる場所は、ほぼJR有田駅界隈から上有田駅周辺、或いは岩谷川内と呼ばれる地域から泉山周辺に至る、内山(うちやま)地区<江戸期から続く有田の窯の中心地域>、そして黒牟田、応法、南川原、広瀬等の外山(そとやま)地区<内山の周辺地域>とも云えます。
なかでも内山地区では、江戸末期から明治、大正、昭和へと続く数多くの建物が1991年(平成3年)に国の伝統的建築物に指定されていて(建築物、当月現在157軒指定)その歴史ある建物群が重々しく荘厳な雰囲気を醸し出しています。

[‘表通り’]
普段は静かで小さなこの街に、さきの有田陶器市の期間中の一週間で、一時的とは云え何と町の人口約21,000人 → ご訪問客約1,300,000人(本年公表値)への大変動をみることになるわけで(笑)、まさにこれは驚異の数の変化でもあって、有田にとって本当にありがたいことです。
すなわち、街中の本通り281号線は、まァ、次のような変化となるわけです。
「静寂」と「活況」とでも云える情景でしょうか・(笑)。

[静かな街です。]
↓ ↓ ↓ ↓

[一瞬にして賑やかな街へと。]
ところで、東西に伸びてます「本通り」、陶器市等での「メインストリート」から北の方角にちょっと入った所にも、実は平行して東西に伸びてる「裏側通り」があるんですねェ~。表通りを‘商人さんの通り’と敢えて呼ぶとしますと、裏は‘職人さんの通り’とでも呼べるように、焼き物の職人さんがたくさんいらっしゃったと云われてます。
そして実はこの裏通り、本当にほんとうに情緒があるんです。そこの小径(こみち)の石畳とトンバイ塀と呼ばれる旧い登り窯のレンガを再利用し、赤土で塗り固められた有田独特の土塀のその趣き。
ではこれから、その裏通り辺りを少し歩いてみることにしましょう・・・




[‘裏通り’] ・・・ん!?、煙突の上に何やら・・・
山ちゃんズ、山口♂

[N.20]