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有田の時間

今泉今右衛門 『染付 原点の色』展、& 『十四代 今泉今右衛門展』 ~ その魅力 !! ~

2024年11月18日

有田観光協会 at 18:39  | Comments(0)







 

 
 今右衛門古陶磁美術館で、令和6年度企画展、『染付 原点の色』展を観た時、最初に目にした作品にしばらく釘付けになった。今回の展示では、幾つかの初展示作品を観ることが出来たが、確かにその作品も染付の初見の鍋島の皿だった。美術館が開館した1997年来の初見でかつて図録でも観たことがないように思った。その形状は八角形。「染付唐花文八角皿」とあり、小さいながらも見事な造形で唐花文が精緻に描かれていた。染付の精緻さもさることながら、その染付の美しさが極まっていて、それは皿の裏面もまた素晴らしかった。今回のテーマである、「染付の美」をまさに集約したような美しさをそこに感じ、まさに第一歩の場所にふさわしい作品と感じた。
 染付といっても、呉須の濃淡により様々な色を感じることが出来るように思う。釉薬に呉須を溶かした瑠璃釉にしても、通常の瑠璃色から薄い薄瑠璃とあり、同じブルーでも様々である。14代今右衛門氏の技法の代表とも云える墨弾き技法は、染付の呉須が遺憾なく発揮された見事な技術であるが、江戸期、かつて青海波、七宝繋ぎ文等にも使われていたが、その美しいブルーがあっての美しさでもあり、色絵とは違った落ち着いた魅力を持つものである。人によっては、色絵皿よりも、ブルー一色の「染付」が好きだという人もいてもおかしくない。
 今回の展示でひさし振りに拝見して、懐かしく思った作品があった。かつて13代今右衛門氏がその不思議な魅力を語っておられた、「染付桜文三脚付皿」である。これは初期鍋島に属していたかと思うが、大きな一尺皿である。桜の花は伝統的な鍋島の花びらが丁寧に描かれているが、幹の下部周辺はラフに描かれ、背景は見事な薄瑠璃で全体を覆っている。13代は、硬軟揃ったところに魅力を見出されていたように感じていたので、それを思い出した。確か、二十数年前、「パリ展」の帰国記念展で福岡三越にも展示されていた。
 鍋島染付の大皿(尺皿)については、今回9点ほど一斉に展示してあり壮観だった。有田焼の原点、染付を知る上でもとても良いと感じた。


                           『染付 原点の色』展 令和6年10月11日(金)~12月22日(日)
                                      有田町赤絵町 今右衛門古陶磁美術館にて。

                           十四代今右衛門氏による、今後のショートギャラリートーク予定
                               11月30日(土)、12月14日(土)いずれも14時~14時20分





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 今右衛門さんでは、先々週だったか、福岡三越で人間国宝認定十周年記念、『十四代 今泉今右衛門展』を観た。なかなか地元でも氏の作品の全貌を拝見することは困難なので、これはいい機会だと感じ、すぐ出かけた。
 想像以上の素晴らしい作品類の展示で、百数十点をつぶさに鑑賞していったが、終始そのデザインの多彩さ、美しさに圧倒され続けた。先代の十三代の作品も素晴らしいと感じていたが、吹墨、薄墨、墨はじき、プラチナ彩、雪花墨はじき等、大きく変化発展されている十四代の表現の魅力には本当に驚かされる。明らかに鍋島の伝統を見据え、それに現代的な魅力を常にプラスし、その魅力を大きく広げておられるとあらためて感じたところだった。「地元だから、常にご覧いただけるとは限りませんもんね。」と温かくお迎え頂き、とても嬉しく思った。おっしゃってたのは本当にそうだなと感じた。やはり一見は如かずだったと思った。日本磁器の発祥の地有田で、間違いなく、日本で現在色絵磁器技術の最前線を走っておられる一人であるのは疑う余地はないと、さらにあらためて感じたところだった。終始興奮して帰宅したのは云うまでもない。




                                                                
                                                     (山)
  

『青木龍山・清高作品展』 ~ 天目と青磁、有田でつき詰められた作品類 ~

2024年11月13日

有田観光協会 at 14:12  | Comments(0)








 
 先日、有田陶磁美術館2階で開催の『青木龍山・清高作品展』を観ました。黒の龍山と云われた龍山氏の天目の作品と、その子、清高氏の青磁。圧倒的な造形のパワーで迫る両氏の作品に触れ、白磁とは異なる色彩の力強さを改めて感じることとなりました
 龍山氏はかつて画家を目指しておられたと聞いていて、幾つかの残されたスケッチを拝見したことがありましたが、今回の展示を拝見して、最初より天目を中心に製作されていたのではなかったようです。徐々に独特の天目の豪快な作品へと集結されたように感じました。
 一方清高氏は父龍山氏とは異なる青磁の世界をつき詰めておられたようです。恥ずかしながら、これまで両氏の作品の変遷等を意識的に観たことがなかったので、今回よく分かり、清高氏の青磁の壺の造形の見事さもあらためて認識した次第でした。知人の一人も清高氏の青磁のその迫力を凄かったと言っていました。
 それぞれの窯元で拝見することはありますが、地元の作家の作品をまとめて地元で観ることはなかなかなく、この度の貴重な作品類の寄贈展の展示は非常に有意義だと思いました。あらためて両氏の技術力の凄さを感じたところで、町民の一人としてしっかりと認識しておくべきことだと感じました。【~12月1日(日)迄】










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Viva!! 有田焼 ③

2024年10月31日

有田観光協会 at 15:48  | Comments(0)

 
 素焼きをせずに焼かれていた初期伊万里を経て、絵付けに一部素焼きを経て絵付けされるようになる1650年代以降頃になると、器体はより薄くなり、絵も繊細、丁寧な絵付けがなされるようになるようだ。
 以下の画像はそれらの一部であるが、江戸、寛文期頃の作品と思われる。

 
 
 
 

 
 初代柿右衛門により日本の色絵(赤絵)が始められたと云われる、1647年以降、様々な色絵の商品が作られるが、なかなかデザインと絵のバランスがユニークだ。

 
 




 
 
 色絵が付く前の、ブルー&ホワイトを、日本では「染付」と呼んでいるが、これらに絵付けされたものを、「初期色絵」、又は「古九谷様式」と呼んでいる。云わゆる、色絵商品が完成される前の、つまり、完成期といわれる「柿右衛門様式」や「鍋島様式」に至る前の、プリミティブな中にもデザインの秀逸さが漂う時期の作品類といえる。
 私は焼物を一切しないし、焼き上げることも出来ない。ただ、江戸期の九陶所蔵の作品類を目にするにつけ感じるのは、この完成前の作品類の、デザインの多様さ、秀逸さには圧倒されることがよくある。確立された身分制度の中で、焼物を作り上げた当時の有田の職人は、そういう時代の中でも、自由な表現を謳歌していたようにも感じられ、残されたものを見るにつけ、尊敬の念すら感じるのである。個人的に思うことは、現在、有田で焼物のデザインを学ぶ方たちは、この時期の作品のデザインにぜひ触れ、それらの素晴らしさを感じ取られたらいいのじゃないかということである。

 もう20年以上前にもなるかと思うが、九陶の『柴田夫妻コレクション』のご主人である柴田さんの講演を九陶で聞いたことがある。「寄贈展」の折りかとも思う。そのときおっしゃっていたことをよく思い出す。それは、焼物の制作にかかわる方は、ぜひ(自分たちが寄贈した)これらの江戸期の作品を自由に手に取り、ご覧になってくださいとの言葉であった。そこから何かを学んでください、とのことだったように思う。
 少し前、現九陶の館長の鈴田氏へこのことをお尋ねしたところ、手続きを取っていただいたら、本当にぜひ自由にご覧くださいとおっしゃっていた。’故きを温ねて新しきを知る’ の言葉もあり、焼物業に携わる方は、ぜひお申し出なさったらいかがかナと思う。






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Viva!! 有田焼 ➁

2024年09月30日

有田観光協会 at 16:45  | Comments(0)
 
 
 
 ご周知のように、有田焼は江戸期の始め1610年代に、有田の西部地区周辺で産声をあげたと云われる。それらの窯は元々陶器を焼いていた窯であり、同じ窯で磁器が焼き始められたようだ。九州陶磁文化館(以後、「九陶」と略)で観ることが出来るように、原明古窯で、陶器と磁器が溶着した陶片が発見されたことでそれが裏付けもされている。






 初期の有田焼は、その技術を伝えた朝鮮陶工の影響を受け、唐津焼風の形状を有していたり、重ね焼きで胎土目積みから砂目積みへと変化したりして制作されていた。
何といっても、この最初期の有田焼の小皿などは、砂目積み跡の汚れ等は気にするまでもなく、貴重な白い磁器が焼けた喜びの中で作られていたに違いない。そういった思いが伝わってくる。


 

 
 
 中国の磁器様を目標にしていた初期の有田焼は、呉須を使った染付製品を生み出し多用していったが、まだ素焼きはせず釉薬を生がけし作られた。形状はちょっと分厚く高台は小さく、トロッとして素朴な、 ‘味のある’有田焼が産み出された。云わゆる、“初期伊万里”の誕生である。‘初期有田’でなく、“初期伊万里”と呼ぶのは、江戸期に有田で作られた焼物が、地理的に近い伊万里港から船で出荷販売されたため、その出荷港の名を取り伊万里(焼)と呼ばれていたことによる。そして、質的には、李参平により、1630年代前後に泉山磁石場で良質な陶石が発見されるや、その地肌の白は、より輝きを増してきたと思われる。

 
 有田では、中国の景徳鎮の磁器を目標としていたためか、染付磁器を当初より制作していたが、本当に驚くべきことは、初期にもかかわらず、その装飾の多様さにある。染付はもとより、白磁、辰砂、青磁、瑠璃、鉄釉と、それぞれの技法での磁器が焼かれ残されている。本当にびっくりしてしまう。
 けれども、そのなかでも、染付の大皿類はこの時期の代表的な傑作類に入るのではないかと私は思っている。1630年から1640年代に、有田黒牟田の山辺田窯跡等で焼かれたと云われる染付大皿、特に山水が描かれたものなどは、口径40数㎝のもあり、迫力満点で本当に素晴らしい。もちろん、日本最初期の染付磁器であり、これらは当時の権力者であった有力大名等の宴席での使用等にも供されたとも云われるが、圧倒的迫力で迫ってくる。

 
 今からちょうど20年前になるが、九陶で『初期伊万里展』があった。それを観に行ったとき、私は目の前の「染付山水文大鉢」と書かれた大皿の前で、しばらく動けなくなった。その圧倒的迫力の前に我を忘れていた。濃厚な呉須をたっぷり使い、自由奔放な筆さばきで山水を描いた大皿は、本当に見事なものだった。大和文華館蔵、国の【重要文化財】とあった。1630~1640年代、有田町山辺田窯で作られた旨、図録に記載があった。遠近感は関係なく、堂々とした山水を思う存分描き上げ、まさにプリミティブな力強さにあふれんばかりである。個人的にはこの大皿は、将来、ぜひ「国宝」へ認定頂きたい作品である。<国宝希望>(画像に著作権がありますので、大和文華館HPにてご確認ください。)



 
[現在展示中の同類大皿。九陶の瀬川竹生氏コレクション展より]





                                                    
                                                     (山)
  

歓迎!!  SAGA2024 国スポ・全障スポ、有田会場!!。

2024年09月29日

有田観光協会 at 16:05  | Comments(0)
 
 

 


 ハイ、こちら有田駅前のキルンアリタ観光案内所からです。
ご覧のように、駅前にも横断幕が掲げられています。
「国体」から「国スポ」と名を変えその第一回、こちら有田の会場でも歓迎ムードが盛り上がっています。


 駅と駅構内でも全国からのお客さまをお迎えする準備は万端のようです。







 
 昨年までは、国体といってちょうど一年前、鹿児島県内で盛り上がっていました。
一方、前回の佐賀の国体は、昭和51年のこと。当時、職場を抜け出し、県立体育館だったか、バレーを観に館内に潜り込んだ記憶があります。あの時、果たして今回のように入場制限があったのか・・、それすら忘却の彼方なんですが、懐かしく思い出します。
 
 こちらの案内所でも、県外の方々が電車で応援のため乗り継ぎで立ち寄られたりしています。だんだん盛り上がって来ています。 有田会場では、以下のように実施予定されているようです。お越しの方々をぜひ歓待したいと思います。



 10月 6日~10月10日   ウエイトリフティング   
 10月11日~10月12日   軟式野球(他に5会場にて実施)



 





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Viva!! 有田焼 ①

2024年08月31日

有田観光協会 at 15:27  | Comments(0)
 
 
 
 

 




 
 今から54年前の1970年(昭和45年)秋、香蘭社の深川正氏をはじめ、有田の焼物関係者7名は、当時まだ国交がなかった東ドイツへ旅立った。云わゆる、有田の「七人のサムライ」である。
 ドイツのマイセンは知られていたが、日本に馴染みがないドレスデンの美術館に、4千点に近い大量の有田古陶磁が眠っていると聞きつけた深川氏は並々ならぬ情熱を傾け、ついに彼の地への旅を取り付けたのである(『古伊万里の美とロマン』深川正著)。そしてそのサムライたちは、ぼう大な良質の古伊万里のコレクションをそこで確認した。
 その数年後、これらのコレクションは、「ドレスデン古伊万里名品里帰り展」として、東京、京都、名古屋、佐賀にて一般の人々も目にすることとなり、一大古伊万里ブームを巻き起こした。それ以降有田とドイツとの交流は続き、後年、マイセンとの姉妹都市提携、九州陶磁文化館の開館等へと結実した。有田焼は、単に一地方の焼物ではなく、300年前より世界と繋がっていたことがあらためてその時証明されたのである。また、日本磁器の影響を受けながら、有田焼創業約100年後に、ドイツのマイセンでヨーロッパ初の磁器の誕生を見ることとなる。
 有田は日本の磁器のふるさとであると同時に、ヨーロッパの磁器のふるさとでもあったわけで、古伊万里の故郷でもあると同時に世界の有田焼の産地でもあった。様々な思いを抱きながら、あらためて九陶のコレクション類を見てみれば、有田焼の懐の深さに驚かされる。

 古いものには古い魅力が、そして新しいものには新しい魅力があるのが有田焼。なかなか、かつてのような古伊万里ブームが起きるのは容易ではあるまいが、それでも新たな魅力に気づいた人たちの大きなウエーヴが再び来ないかナと思ったりする。
 フト、自分が思う魅力ある有田焼について、若干述べてみたくなった。
まったくの私見であり甚だ恐縮ではありますが、マイブログでもあり、それをご容赦願いながら・・・。
 ということで、次回より不定期になるかと思いますが、江戸期を中心とした時代毎の魅力の有田焼について少しずつ・・。




                                                               (山)

   

わが町のお宝を知る、"小学生夏休み恒例企画"、『有田の歴史の川ざらい』へ参加!!。

2024年08月02日

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 1610年代から始まった有田焼。既に400年を超え、8年前に有田焼創業400年をお祝いしたのはご周知のとおりです。400年以上もの間焼き続けられて来た有田焼は、そのまま、町内のあちこちでその焼き損じや割れたりした陶片類を見る事が出来ますが、特に川の中では物理的な刺激から守られて、そのまま当時のままで残っていることがあります。現在残されたこれらの陶片類は貴重な文化財として法律で保護されていて、勝手に探し出したり、持ち出したりは出来ません。厳しい管理下に置かれています。
 
 
 そこで、有田町主催のこの企画は、町内の小学生を対象に、もちろん勝手に持ち出しは出来ませんが、川の中の陶片類を自由に探し出してもらおうとの、夏休み限定の恒例の催しなのです。’れきみん応援団’という組織に入っていて、ボランティアでお手伝いをしている私たち団員も、小学生が自由に探すのを支えます。長い歴史をかいくぐってきた古い焼きものたちとの出会いをワクワクしている小学生が目に見えるようです。
 が、実は大人の私たちも実はワクワクなんです。どんな貴重なものを子供たちが探してくるか・・、また、学芸員の先生が、それらを、江戸初期、中期、後期などに見事に即座に選り分けられるのを間近に見るだけでも楽しいし面白い!!、というわけです。

 
 本年は昨日8月1日に実施され、私も参加させて頂きました。コロナで一時中止の時期もありましたが、何と云いましても、目下の闘いは炎天下の暑さとの闘いです。短い時間帯に充分な水分を補給しながら行う必要がありました。
 身近な自然の中に、奥深い歴史を学ぶ環境がこの町にはある。他の地域にはなかなかない素晴らしい町だナと、今年も改めてまた思いました。
 集まりました陶片は時代毎に整理され、例年、取得者の名前と共に歴史民俗資料館に展示されています。




 
 
  [子どもを見守るお母さんたち?]





  (山)



 

   

 大快挙!! 有田工業高校、三度目の甲子園出場へエールを送る!!。

2024年07月25日

有田観光協会 at 16:37  | Comments(0)
 
 
                  [昨日の号外紙の一部より]


 
 

 
 遂にやりました!!。我が有田の有工が、二年ぶりに甲子園へもどって来ました。
もどって来ました、はちょっとおかしいですね。二年ぶりに甲子園へ出発します。再び全国へ打って出ます!!。

 
 思えば今から11年前、野球部は創部114年目で念願の甲子園出場を果たしました。当時当地では大変なニュースとなりましたが、それから9年後の一昨年、何と二度目の同出場を果たし、変わりなきチームの力の存在を見せつけました。そして、更にはそれから二年目にして、またまた三度目の甲子園出場を実現したわけです。いかにチームに、自力が、実力が備わって来たかを如実に物語っているようです。もちろん、その間の、選手や監督、関係者のご努力は言葉で尽くせぬものがあったに違いありません。でも、この快挙はまた、私たち有田人に希望と誇りをきっと伝えてくれる、必ずやそうなってくれるに相違ありません。

 
 有工野球部の更なる発展を心から願い、精一杯のエールをここに送りたいと思います!!。




                                                       
                                                      (山)
   

佐賀県有田等がロケ地の映画  -あこがれの色彩- ただ今全国ロード中。舞台挨拶も。

2024年06月30日

有田観光協会 at 11:57  | Comments(0)
 
 
 

 

 

 
 三年ほど前に有田とその周辺がロケ地となり撮影され、一昨年ココ有田でも先行試写会がされていた映画、『あこがれの色彩』が、
現在全国ロードショーされている。当時仕事で観れなかったので先ごろ映画館で観た。
 色彩の美に魅せられた主人公は描きたいものを描こうとするが、伝統産業の中で苦悩しながら描く大人との間に微妙なずれが生じ、
複雑な家庭環境等も絡んで主人公の少女は遂に暴走する。
 監督は資生堂等のCMディレクター等を長年手掛けた”女性美の魔術師”とも称せられているという地元武雄市出身の人とのこと。
主演を演じた俳優は中島セナ。ポカリスエットのCM等で注目されている。
 
 全体に非常に暗い感覚でストーリは進むが、目は一瞬も離せない。
宮崎あおいの若い頃の『害虫』という映画を思い出した。そちらは得たいの知れない不安定さに若さが翻弄され続けるが、『あこがれ~』は、家族等のなかでまだ暴走の理由がある程度明確である。
 映画には娯楽的な心を愉快にするものもあるが、心の内面に鋭く移入し観る者も格闘すべきものがあるが、こちらはもちろん後者である。
 個人的にはいい映画だったと思う。皆さまはいかがでしょうか。主演の中島セナの静寂を宿した集中した演技はすばらしいと思った。やはり宮崎を想起した。また、既知の地元の映像が出て来るのは嬉しいものである。

 本日午後より、佐賀市の「シアター・シネマ」で映画の上映と主演者、監督等の舞台挨拶があるようである。詳細はコチラ
  なお、同映画館で、7月4日(木)迄上映中。




                                       





                                                        (山)



                                     
 
 




















  

『赤戯幸(しゃくぎこう)コレクション』展、有田焼、美の誕生の証し!!。 - 九州陶磁文化館 -

2024年06月07日

有田観光協会 at 16:50  | Comments(0)
 

 

 
 



 何と云っても、色絵が美しい。初期の鍋島の小皿が会場入口の右手の方で輝いているようです。
図録等でこれまで紹介されてないようなものもお見かけし、様式がまだ確定してないような自由な色使いの鍋島が清々しく感じられました。
                                        
 

 
           [ずらっと並んだ初期から盛期の鍋島]


 
 

 
            [葉脈等を黒線で描いた初期の鍋島]

 

 

 
       [大胆なデザインの迫力が凄い初期色絵大皿]

 

 

 
 [有田黒牟田の、山辺田窯で焼成されたと考えられる色絵台皿]




 
 この『赤戯幸コレクション』、何と全47点の寄贈をなさっていらっしゃいますが、初期色絵、初期鍋島の他、初期伊万里の染付製品の優品もあり、特に鷺を描いたものも数多く目にでき、興味深く思いました。
 ところで、先日観覧に行ったおり、受付の方にコレクションの名前の由来をお聞きしましたが、コレクションを寄贈なさった方のお好きな言葉から名付けられたものだとか。ウ~ン、面白いその経緯を知り、とても愉快に感じたところでした。
 
 それにしても、色絵の技法を日本で初めて獲得した有田の陶工たちの喜びを精一杯表現したような、大胆な素晴らしいデザイン、そして繊細な美の意識には、本当に驚かされてしまいます。おそらくコレクターの方も、その色絵(赤絵)の楽しみを充分をお感じになって蒐集していらっしゃったに違いないナと推察しています。この展覧会、ご興味がおありの方はぜひいかがでしょうか。
 7月15日迄開催中。詳しくは、コチラへ(入場無料、月曜休館)。





                                          
                                                     (山)


  

『 輪島塗と今右衛門 』展、只今「今右衛門古陶磁美術館」にて好評開催中!!(5月26日迄)。

2024年05月14日

有田観光協会 at 11:40  | Comments(0)




 
 

 


  

 
 有田町の「今右衛門古陶磁美術館」2Fにて、現在、『 輪島塗と今右衛門 』展が開催されています(5月26日(日)迄)。そこでは、次のような言葉が添えられています。


 
 “日本の数ある伝統工芸の中で特に輪島塗と色鍋島は、長い歴史と細分化された制作工程を経て完成するという共通点があります。” “今年一月に輪島塗の産地を襲った能登半島地震では、甚大な被害とともに多くの輪島塗の工房も大きな打撃を受けました。” このため、“今右衛門古陶磁美術館では、陶磁器をはじめとする日本の伝統美を広め、未来へと伝える文化施設として輪島の伝統産業を支援するために本展を企画いたしました。”と、今回の展示の趣旨に触れられています。
 
 
 
 先日、私もこの企画展を観に行ってまいりました。輪島塗の歴史を覗いてみますと、輪島地方で漆器が始まったのは縄文時代とのことのようですが、江戸時代の前期に伝統技法が確立され、江戸中期にその美が発揮される「沈金」の技術で大きく発展し、後に蒔絵へも加わりその技術が守り続けられてきたようです。そういう意味では、そこには江戸中期における色鍋島の、美の発展との共通点もまさに見いだせるように思われます。
 
 
 
 最近では、平成9年に、色鍋島今右衛門技術保存会と輪島の漆器工房が共同企画で作品の制作などもなさっていて、輪島塗と今右衛門との深い縁を感じられているようです。


 
 
 
 
          [色鍋島菊唐花文菓子器]



 
 
 
 また、今右衛門家では、お客様へのお茶等の接遇で、色絵磁器の煎茶碗と輪島塗の盆や茶托の取り合わせを常とされているとのことで、そこにも両者の自然な結びつきが感じられ、とても興味深く思われました。
 
 ご興味がおありの方は、ぜひ今回の企画展をご覧になられ、“今右衛門家に伝わる輪島塗と色絵磁器の歴史ある伝統美のコラボレーション”をお楽しみになられてはいかがでしょうか。
           
           (月曜休館・ 曜日で開館時間に変更。 火~金 13時00分~16時00分、土・日 10時30分~16時30分)               
                                                                                                                           
                                        [画像はチラシより掲載させて頂きました。]






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『第120回 有田陶器市』へのご来場、誠にありがとうございました。

2024年05月12日

有田観光協会 at 13:07  | Comments(0)
 
 
 
 記念すべき『第120回有田陶器市』。無事今年も終了致しました。
コロナが一段落ついた感のある中ではありましたが、こちら有田駅前のキルンアリタ観光案内所へも、
日本全国からのみならず、外国の方にも数多くご来場頂きました。
 本当にありがとうございました!!。




 




                            (キルンアリタ・中尾、山口)

 






  

『有田陶器市』盛況開催中!!、明日5日までですよ!!。 and もう一つのお楽しみ。

2024年05月04日

有田観光協会 at 13:56  | Comments(0)

 
 
 本日5月4日、青天にも恵まれ、『第120回有田陶器市』、まさに今開催中です。




 
 
 






 そして、


 
   今年の休日は6日までですが、有田陶器市は5月5日迄となっております。

  どうぞご注意くださいませ。



 
 
 電車でお見え頂いた方等には、有田駅前から無料のシャトルバスが全5便出ております。


詳しくは、コチラよりご確認ください。



 
 ところで、有田内山の中心地域、重要伝統的建造物群保存地区へは、9時半~16時半迄は歩行者天国となっておりますので、この


間の車、バイク、自転車等の出入りが出来ません。それぞれに駅方面に早くお行きになる場合にはシャトルバスの一号線


ご利用が便利です。


 さきに少し触れておりましたが、壮大な自然の遺跡などもご覧になる場合は、ぜひ一号線にて、磁石場駐車場でお降りになってご覧


ください。バスをお降りになられましたら、少しだけ上に坂道を登られましたら、右手の方に、壮大なドーム球場が入るような国史


跡、『泉山磁石場』
を見ることが出来ます。まさにそこは、日本初の磁器の原料が400年前に大量に発見された観光スポットです。数


年前には、タモリさんの『ブラタモリ』でも紹介になりましたね。そしてそこでは、ご興味がありましたら、ガンダムのグフのマンホ


ールもご覧になれますよ(画像)。








 磁石場をご覧になった後、さらに本通りの坂道を下って行きますと、すぐ右手に大きなイチョウの木が見えてきます。樹齢1000年


を誇る、国の天然記念物の『有田の大いちょう』
です。







 

 それから、裏通り、または本通りの坂を下って、賑わっております陶器市の人波をさらに下って行きますと、右手の奥に入ったとこ


ろに、『トンバイ塀の裏通り』があります。そこにももう一つ、ガンダム本体のマンホールを見ることが出来ます。どうぞお探しにな


ってください(画像)。本通りに沿った裏通りには、このような落ち着いた雰囲気の素敵な箇所もありますので、ご存じない方はぜひ


ご覧になられてください。ショッピングだけでない楽しみもまたありますよ。


 なお、こちらのガンダムについては、近くの「有田館」にて、1万枚限定で、マンホールカードをさし上げております(午後4時半


まで)。






 
 
 
 [ガンダム・マンホールカード]





 

 
 さらにそれから、本通りへ出られて有田の中心域「札の辻」には、国の重要文化財『旧田代家西洋館』があり、”歴史の川ざらい ベ


ンジャラを探そう成果展”も開催されています。有田町歴史民俗資料館の指導の下、小学生が川で採取した江戸期の有田焼の陶片を、


時代ごとに鑑定されたものが展示されています(こちらも明日5日迄)。お買物の合間に、ちょっとお立ち寄りになられてはいかが


でしょうか。


 
 

 

 






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始まりました!。記念すべき、第120回『有田陶器市』!!

2024年04月30日

有田観光協会 at 03:36  | Comments(0)
 
 朝から雨模様となりましたが、記念すべき、第120回の『有田陶器市』が始まりました!!。
それにしても、第120回目の開催です。本当によく続いて来たものですね。
大正4年(1915)年の「陶磁器品評会」の協賛行事として実施された「蔵ざらえ大売り出し」が、『有田陶器市』の起源とも云われています。
 期間後半は天候も期待出来そうですので、多くのお客さまにお見え頂きたいナと思います。
 有田駅前のキルンアリタ観光案内所にて隔日勤務の私ですが、今日は時間が若干ありましたので、有田内山地区を少し巡りました。
若干画像にてそのご紹介を。




              [お飾りで美しく。有田駅]

雨の中、早朝でも駅構内にはお客様が。徐々に増えています。



う~ん、さすが記念の年。飾りつけにも力が入っております!!。美しい有田焼のデザインにも思いが膨らむようです。


       [駅隣接の、臨時案内所です。]


 有田内山の中心地まで所要ができたので行くことになりましたが、歩行者天国となるため、急きょ「無料シャトルバス」へ乗ることに。トンネルがある南部のバイパスを通って上有田方面へ行くので、バス乗り場がある「生涯学習センター前」のバス停まで行くことになりました。
 途中、駅南のキルンアリタ案内所の前では、おにぎりの販売もされておりました。今回は、イベントの期間限定で、うどんの販売もなさるとのこと、お店のご主人さんがおっしゃっておられました。




 駅の南方にあります、「生涯学習センター前」からは、全部で5便の無料シャトルバスが各方面へ出ています。私が乗る1号線は、有田のメイン通りが歩行者天国のため、南側を外回りで走ります。それへ乗り込みました。


 始発のバスにもかかわらず、既に何人かのお客さまがご乗車なさっておりました。
このバスは九州陶磁文化館を通り、有田工業高校、さらに有田中学校、そして上有田の方へ向かいます。
目的地によって他に4便あり、やはりこれは便利だなと思いました。



雨粒の窓からは、中学校下の駐車場が望めます。あ~、かなりもうたくさんの駐車が見えています。

 私は上有田駅前で下車しました。ここで半数以上の方が降りられました。おそらくお買物中心のお客さまかと思われます。
もし、お時間があられれば、次の(泉山)磁石場駐車場、そして大いちょう前で降りられたら、壮大な自然の景観をご覧になり、驚きを感じられるに相違ありません。



[”有田焼のデパート”と銘打たれた、「丸兄商社」さん]


 そして、途中目がとまった表札。


 
 どうも私はこういう自然を感じる言葉に弱くて、足が自然にお店の中へ向かったのでした。以前から存じ上げてる方がなさってるお店で、作品自体は以前よりお見かけしていましたが、独自の白磁製のすずり(硯)などはやはり美しく、とうの昔、ご一緒に、でも書をかじっただけで終わった自分にとっては、とてもまぶしく感じられておりました。楚々とした美しい作品に目を楽しませて頂き、感謝申し上げます。







 それから、紫蘭でしょうか、濡れた「トンバイ塀の裏通り」で美しく咲いておりました。




 花の美しさと云えば、こちらの玄関の花はまた、見事ですね。



 表通りでは、雨の中でも多くの方々が行き来されています。さすがの有田陶器市です。



 途中、「有田陶磁美術館」では、二階で“古陶磁名品展”をちょっと覗いてみました。



 
 再び表通り。いろんなお店がありますね。



 そして、佐賀銀行前のメイン休憩所では、多くの食べ物のテントが並んでいます。






有田駅前の通りには、予定されていました十数台のキッチンカーが入っていました。








 初日に『有田陶器市』のほんの一部を見てきました。わずかに一時間半の行程でしたが、400年を超える歴史をもつ有田の楽しみはたくさんあります。
 日本の磁器発祥の地であり、江戸期にここ有田で作られ、古伊万里の名で残る焼物の産地有田。
 さらには、日本磁器のふるさととして「日本遺産」、後世に残したい町として「20世紀遺産」の指定をそれぞれ受けております。
 その建物群は、江戸時代の終わりから明治、大正、昭和のもので、国の重要伝統的建造物群保存地区として164軒が指定を受けております。
 有田焼のお買物はもちろん、それ以外の景観等にも少し思いをはせて頂ければ、更に楽しい有田陶器市となるのではないかナと思います。




                                                   
                                                   
                                                    (山)
































  

着実にその日へ、準備進む有田町!!。 記念すべき『第120回有田陶器市』!!

2024年04月24日

有田観光協会 at 15:24  | Comments(0)



      
     

        




 
 

 

 本年は、記念すべき第120回目の『有田陶器市』です。
JR有田駅前もご覧のとおり、颯爽と旗々が風にたなびいています。




 そして、その駅から南の方にも、これから多くのお客さまをお迎えすべく同じくたくさんの旗が揺れていますね。
それにしても、駅前通りの何という整然さ!!。





 そして、コチラは来有のお客さまをまず第一番にご案内する、われらがキルンアリタ周辺です!!。
(右手の赤い建物が案内所です。)






 

 
 
 一方、有田の伝統的建造物群保存地区も、皆さん一斉に稼働開始中です!!。


 

 
 

 

 



 


 かくして、記念すべき120回までの永きにわたり続いている、この伝統的な『有田陶器市』が、今年も多くのお客様をお迎えし、益々盛大に催されることを期待したいと思います!!。





                                               
                                              (山)


 

 


 








 


 





  

Gallery Maison de Arita - 新しいけど、懐かしい !!。空間の妙。

2024年04月20日

有田観光協会 at 16:37  | Comments(0)
 

 
 
 ガイドの仲間である、イさんがオープンされた、Gallery Maison de Aritaへ行った。
一階と二階があり、一階はモダンでかわいらしく、新しい魅力に溢れていた。
そして、二階はタタミを敷いたフロアもあり、どこか懐かしさを感じられる、すてきな空間だ。


 
 
 古民家が多い有田のなかで、明るい印象が新鮮!!。有田郵便局の前です。






 一階へ入ると、季節の花がアレンジされ、とってもバランス良いディスプレィだな~、と感心していたら
何と、こちらもガイド仲間の田中さんのディスプレィ。ウ~ン、さすが素晴らしい!!。お手しょ皿をはじめ、人気の品も並ぶ。
隅には、こちらも、同じガイド仲間の深海さん出版の釉薬の本がさりげなく。人気爆発中だ!!。















そして、二階へ。










 そこには、なぜかくつろげる空間があり、つい足を延ばしたくなります。ワークショップに本当にピッタリの空間でもありますね。
(イさん、下でお客さんの対応をされてて不在のため、横になってみました~。くつろげます!!。)






 


 確かに、ここからJRの列車も眺められそうです。



 テーブルの下には、泉山の石も見ることができます。

 

 こちら二階では、このようにゆったりとしたスペースで、コーヒーや新鮮なスムージー等が楽しめます。私はバナナ&ブルーベリーの飲み物を頂きましたが、とっても美味しかったですよ。こちらでは、様々なワークショップも今後も予定されているようです。
 また、イさんは、お隣には伝統的な源右衛門窯作品を並べていらっしゃるお店があり、ぜひ両方ご覧いただいたら、よりお楽しみ頂けるんじゃないかしらともおっしゃっておりました。
 ウ~ン、なるほど!!。

 間もなく、有田の大イベント、『有田陶器市』も始まります。ご興味をお持ちになられた方は、ぜひ覗いてご覧になられたらいかがかナと思います。
 詳しいお店のご紹介は、コチラをご参考に。






                                              (山)














  

キルンアリタの ”お色直し”。

2024年03月16日

有田観光協会 at 15:31  | Comments(0)
 

 
 ここのところ、この有田でも日中は暖かく感じられます。
特に晴天のときはまさに春めく感じで、光の眩しさをあらためて感じられるようになりました。
 そして、春、4月を前にして、ここ有田駅前のキルンアリタも”お色直し”がなされました。
 
 トレードマークの赤は基調に、今回はやや落ち着いた色合いとなっています。
ぜひ待合に、休憩に、そして観光案内のお尋ねにお気軽にお出でくださいませ。


 

 










                                                           
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第20回 『有田雛のやきものまつり』、土曜、日曜、祝日には、「ガイド付き、無料周遊有田ひいなバス」がお得ですョ!!。

2024年02月18日

有田観光協会 at 16:32  | Comments(0)
 
 
 
 好評の内に開催しております、第20回 『有田雛のやきものまつり』。
もし、週末の土曜、日曜、祝日等にお見え頂くご予定の方は、無料で走行している「ガイド付き、有田周遊ひいなバス」が、とっても便利です!!。
 午前は、11時半から、午後は13時半から、それぞれ90分のサイクルでガイドが無料でメイン会場をご案内さし上げております。有田駅前のこちらキルンアリタ観光案内所の向かい側から出発し、同じ場所へ戻ってまいります。
 雛を展示しているメイン会場を、短時間でご覧になりたい方、どこを観たらいいかよく分からないとお思いの方など、よろしかったらぜひご利用くださいませ。
 バス走行中はもちろん、雛の展示のメイン会場等にて、ガイドが詳しくご案内さしあげます。

 
 
 なお、今後のバスの走行予定日は、以下のとおりです。町外、県外、国外問わず、是非お近くの方もご利用くださいませ。

 
 

 2月23日(金・祝)、2月24日(土)、2月25日(日)
 3月2日(土)、3月3日(日)、3月9日(土)、3月10日(日)

 


 
 
 
   [有田駅前のこの位置からスタート。]

 
  [バス乗り場は、この看板が目印です。]


  [周遊ルートの概略です。]





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記念すべき第20回目、『有田雛のやきものまつり』が始まりました!!。

2024年02月07日

有田観光協会 at 15:32  | Comments(0)
 
 
 
 本年で第20回目、遂に記念すべき『第20回 有田雛のやきものまつり』が始まりました!!。


 

 


 

 

 
 有田の街中に展示されてます、様々なお雛様。ぜひ、その街中での思い出をアルバムに残しませんか?


今回新しく始まりました、チェキ(レンタル可能)でのアルバム作りが出来ます!!。


 
 



 
 こちらキルンアリタ観光案内所でも、チェキのレンタルができ、アルバムを作って頂いて、そのコンテストにご応募ができます!!。


審査での入賞者には、素敵な有田焼アクセサリーをプレゼント!!。


 
 どしどしご応募くださいネ。受付は、こちら有田駅前の「キルンアリタ観光案内所」のほか、街中の「有田館」でも行なっていま


す。


 詳しくはどうぞこちらをご覧ください。




 
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2024年1月18日と19日、(有田町立)大山小学校&曲川小学校6年生参加、『(町の)歴史探訪』実施!!。

2024年01月21日

有田観光協会 at 15:38  | Comments(0)
 
 
 
  
  こどもたちが、大人になる過程において、あるいは大人になったとき、そして、県外に出たとき、あるいは国外に出たとき、
 ひょっとしたら、こんなことを聞かれることもあるかも知れません。


 「あなたが生まれ育ったふるさとって、どんなとこ?」  
 「あなたが育ったまちの、自慢できるような誇りに思えるようなものを、どうぞ私に教えてください。」

 
 そのとき、たとえば、こうこたえる人もいるかも知れない。
 「ハイ、有田焼が作られているところです。陶器市には100万人の人が見えますよ。」
 

 「そのやきものの原料はどこで採取されているのですか?その場所へ行ったこと、ありますか?」
 「へ~え、どうして有田にはそんなにたくさんの人が見えるんです?」「よかったら、有田焼の歴史をぜひおしえてください。」


 
 
 2017年、有田のまちは、全国でわずか20か所だけの、"後世に大切に残したい 『20世紀遺産』 に日本イコモスにより選出されています。日本イコモスは、世界遺産を審査する世界イコモスの云わゆる日本支部みたいなもので、将来、有田は世界遺産の候補とも云えます。でも、そのことを充分知らないとキチンと後世には伝わりません。
 
 やきものに限らず、有田には縄文後期の坂の下遺跡や800年以上の歴史をもつ唐船城など、多くの宝物があります。こどもたちが、そして町民の方が、自分のまちのお宝を誇りをもって話せるようになって欲しいナと、わたしたち観光ガイドは常々考えております。

 
 
 
 標題の『歴史探訪』の初回は、「コミュニティスクール歴史探訪」として大山小学校で実施され、私たち観光ガイドも関わってきましたが、コロナ期のこどもたちのオンライン学習を含め今期で6回目となり、その内5回私も参加しました。
 今回は初めて教育委員会のご支援も頂き、曲川小学校の6年生も実施となりました。
町内の旧跡等をバス車内で案内し、メイン会場の泉山磁石場と九州陶磁文化館に立ち寄りました。授業時間内のわずか1時間半のなかでも、 ” 有田の凄さ ” を実感してもらえたんじゃないかと思います。最期の質問にも、もう見事にこたえてくれるに違いありません。そしてそれは皆の心に残り、将来を生きる指針となることを信じたい、そう思います。
 また、以降ぜひ、有田小学校、有田中部小学校の6年生も加わって頂き、将来どんなお客さんが見えても自らのまちを皆が誇りをもって語っていける人になってほしいナと願うばかりです。





[九陶「有田焼からくりオルゴール時計」を見学している、大山と曲川小学校6年生たち]










                                                           
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